CdTeは回収してるんですね

日本ではかなり昔にCd系デバイス*1は駆逐されてしまっていますが、米国は、TAOS(透明酸化物アモルファス半導体)の分野でも、太陽電池の分野でもカドミウムを扱う稀有な国です。その中でも、太陽電池はFirst Solar社が有名ですが、環境に関しては、さすがに回収を前提としている事が分かってほっとしました。

以下、07年の話ですが、米First Solarの太陽電池戦略について引用。
【PVSEC】世界の太陽電池メーカーが事業戦略を披露 | 日経 xTECH(クロステック)

米First Solar, Inc.のMarkus Gloeckler 氏は、CdS/CdTe型太陽電池について,以下の技術的優位性を述べた。変換効率が16.5%と高いことや,コストが1.19米ドル/W(2007年第3四半期時点)と低く,エネルギー・ペイバック・タイムが1.1年と他の薄膜太陽電池に比べて大幅に短いこと,である。環境問題に関する責任については,「事前基金による回収とリサイクルのプログラムを作り,使用済み太陽電池システムの90%以上のリサイクルを行う」(同氏)としている。

 

*1:カメラの露出計用光電池や電子写真用感光体等。中古カメラを物色すると、CdSの経年劣化で露出計がお釈迦になっているケースが多々ありますが、それ位昔の事。