アドバンストマテリアルと次世代デバイスの世界市場
富士キメラ総研の技術レポート。デバイス&マテリアルの現在の市場規模と、将来予測の調査結果です。
購入するには10万円程かかりますが、cnetに内容の一部が紹介されていました。
最先端材料市場、有望次世代デバイスは「発電、蓄電」「ディスプレイ、照明」--富士キメラ総研 - CNET Japan
有機系アドバンストマテリアル
世界市場は6億円。その大部分がイオン液体(電気二重層キャパシタ用電解質用)。
2012年には、照明用有機EL材料市場が立ち上がる。
無機系アドバンストマテリアル
世界市場は2087億円。80%強が金属マトリックス複合材(自動車用部品用途等)。
2011年〜2012年以降は、特に発電、蓄電デバイス関連を中心に拡大。
有望次世代デバイス
発電、蓄電デバイスの世界市場が348億円。83%が自動車用リチウムイオン二次電池。電気二重層キャパシタが16%。
2020年には5兆6251億円まで伸びる。中心は自動車用リチウムイオン二次電池だが、色素増感太陽電池や有機薄膜型太陽電池など新型の太陽電池、振動や熱電といった新方式の発電モジュール分野も成長。
ディスプレイ/照明その他の世界市場は268億円。95%が電子ペーパー。
2020年には5844億円。2015年にかけて市場が拡大、年率20〜30%増の伸びを示す。有機EL照明は2011年から実績が立ち上がり、施設照明、店舗照明を中心に拡大。その他は2015年前後から市場が立ち上がる。
アドバンストマテリアルにおける注目市場
「次世代有機EL材料」(水銀不使用で環境性に優れ、紫外線を発しないという特徴を持った次世代の有機EL発光層)。
照明、15インチ以上のテレビ、フレキシブルディスプレイでの用途を対象。
照明用途が2011年頃から立ち上がる。15インチ以上のテレビ用途の市場投入は2011年から2012年頃。フレキシブルディスプレイ用途は、早くて2020年前後。
次世代じゃなくても水銀不使用だし、紫外線を発しないよなぁ、、と思いながら、詳細を知るために10万円は出せないので、cnetの抜粋で我慢我慢。
ちなみに調査品目は以下の通り
2010 アドバンストマテリアル R&D REPORT (市場調査レポート)
A. 次世代の発電・蓄電エネルギー分野
A-1. 燃料電池
A-2. 振動発電
A-3. 熱電発電
A-4. 有機ラジカル電池
A-5. カーボン太陽電池
A-6. 色素増感太陽電池
A-7. 有機薄膜太陽電池
A-8. 量子ドット太陽電池
A-9. 自動車用リチウムイオン二次電池
A-10. リチウムイオンキャパシタ
A-11. 電気二重層キャパシタ
B. 次世代のディスプレイ、照明、その他のデバイス分野
B-1. 電子ペーパー
B-2. 有機EL照明
B-3. マイクロフルイディクス
B-4. RF-MEMSスイッチ(リレー)
B-5. 有機半導体レーザー
B-6. 有機トランジスタ
B-7. 酸化物トランジスタ
B-8. ホログラフィ
C. マテリアル分野(有機材料)
C-1. 有機圧電材料
C-2. 有機EL材料(照明及びディスプレイ)
C-3. ハニカム膜
C-4. イオン液体
C-5. 高分子ナノワイヤー
C-6. 燃料電池用電解質
D. マテリアル分野(無機材料)
D-1. ナノガラス
D-2. カーボンナノチューブ/ファイバー
D-3. グラフェン
D-4. フラーレン
D-5. SIL(ソリッド・イマージョン・レンズ)
D-6. 金属ナノインク
D-7. 金属ナノ粒子ペースト
D-8. 金属マトリックス複合材
D-9. 金属ガラス
D-10. 金属ナノワイヤー